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本年度は緒事情により、密を避けるために集まる時間を短時間に設定させていただいております。

11月20日午後3時よりか執行。午前0時までに神楽奉納、託宣、蛇神楽奉納を納める予定でございます。

​翌、11月21日は午前8時より蛇押し行事を執り行いますが本年度は所定の場所以外での蛇の引き合いは行いません。

 

 

 

 

下記執行時間は、前回行われた時の割り当てであり、本年度の予定ではありません。

初日

 

 

午後19時

より行われる備中神楽は夜を徹して明朝4時頃まで奉納される。

 

猿田彦の舞、天の岩戸開き、大国主の国譲り、スサノオの大蛇退治などなど。

 

 

二日目

 

 

午前5時頃

いよいよ「蛇神楽」が奉納される。

 

前夜から荒神神楽が奉納された神殿の入り口に鎮まっていたワラの大蛇が神殿に入る。その時の問答を少し抜粋してみる。

 

 

 

 神職 「貴方はいったい何神か?何者か?」

 

 大蛇 「私は八つ又の大蛇でスサノオの眷属(仲間)として参りました」

 

 神職 「こんな恰好は眷属としておかしい。いったい体は何で作っておられるのか?」

 

 大蛇  「体がワラでできているのは、五穀の証しであり、頭の三つの御幣はスサノオの力である風・火・水を表している。」

 

 

神職は次々に質問を投げかけ、神聖なる神殿に入ってよい神か、入れてはいけない物の怪かを見極める。

 

  

 

大蛇 「春来れば柳も芽立つたずの葉も まだ幼げな慎の若だち

 

       夏山の森の梢の高ければ 空には蝉の歌声ぞする

 

       秋草を結ぶばかりとなりにけり 夜はきりぎりす千早かるらん

 

       冬の夜凍らぬ里はなけれども 高天原に冴えぬ夜はなし・・・・」

 

 

四季の歌、五行の歌、十二月の神歌と朗々と歌い上げる大蛇を神職は神殿に招き入れる。

 

   

       「年月日時災禍消除に舞いや納めん」

 

 

蛇神楽は託宣神楽(たくせん)とも言われ、神楽の最終段階で、荒神の化身である大蛇の神霊が乗り移った神楽太夫が、

 

神の心を氏子に告げる託宣(おみくじ)が所以である。

 

投げ上げた米を空中で受け取り、神職に授ける。

 

神職は米の数により託宣をとり、氏子一同はお告げとして荒神の神徳を授けてもらい、幸福な暮らしを約束される。

 

太夫の神懸りを解くため神職は、神文・祓いの秘文を唱える。

 

神懸りが解けた太夫は蛇神楽の結願成就の舞い上げを行い、蛇神楽を奉納する。

 

 

 

同日二日目午前9時

 

より、地域の氏子衆による「蛇押し」 が始まる。

 

2015年度は荒神が祀られている中山八幡神社の前の宮ノ峠大当番宅より出発。

 

命の神(荒神)の化身であるワラの大蛇を、荒神の分身である氏子衆親族約100人が地域を引き回す。

 

田畑ではとぐろを巻き、道では蛇押し衆の引き合いにより、前進後退を繰り返す。特定の場所では、蛇押し衆は

 

振る舞われる酒を大蛇にも与え、酒の勢いもありさらに大蛇は荒れ狂う。

 

一日かけて地域を練り歩き、日没時に中山八幡神社境内の荒神社社殿にたどり着き、巻き付いて蛇納めとする。

 

 

三日目は当番組による結願成就祭(三日の祝い)が執り行われる。

 

 

三年後 荒神社社殿に巻き付けたワラの大蛇が腐食して社殿の御戸が開ようになることから

 

     「御戸開き」と言い三年間の災禍削除とさらに次回の蛇神楽までの幸せを願い御戸開き大神楽を奉納する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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